安岡ヒルズで4月15日から、今年も「こいのぼり」の掲揚が始まります。
2020年4月から始まり、今年で3回目を迎える「こいのぼり」。一昨年に約60匹、昨年には約45匹のこいのぼりを掲げたところ、雄大に空を泳ぐ風景が大きな話題となりました。
発起人は、農業を営みながら約20年に渡って安岡地区で地域活動に取り組んでいる坂本重一さん。坂本さんは「新型コロナで滅入るような話が多い中で、何かできることはないかと思い付いた。こいのぼりなら、屋外で子どもから大人まで楽しめる。今では、楽しみにしてくれている人もいて本当にうれしい」と、きっかけについて話してくれました。
坂本さんが、自治会長や地域の人たちに不要になったこいのぼりの提供を呼びかけたところ、かつてはそれぞれの家庭で楽しまれていたものが続々と集まり始めました。
こいのぼりの寄付の輪は毎年広がり続け、7メートルもの大きなこいのぼりの提供もあったそうです。坂本さんは「さすがに7メートルは想定していなかった(笑)。支柱が耐えられないので揚げられないけれど、芝生の上で子どもたちにくぐらせて、トンネルのようにして遊ばせてあげようかな」と新しい試みを考えているそうです。
今では、近所に住む親子連れや老人ホームの利用者などが散歩に来たり、車で通りがかったドライバーが写真を撮ったり、市内の若者が「映え」を目当てに立ち寄ったりするようになっています。坂本さんの「あんたぁ、どの辺から来たんかね?」という気さくな声掛けもあって、こいのぼりをきっかけにしたコミュニティの輪がどんどん広がっています。
坂本さんは「荒天の日には下げないといけないので、『メンテナンスが大変じゃないか?』とよく聞かれるが、好きでやっているので全然大変じゃない。みんなが喜んでくれている顔が一番うれしいので、たくさんの人に見てもらいたい」と笑顔で話してくれました。
今年も、色とりどりのこいのぼりが、安岡ヒルズの晴天の空を雄大に泳ぎ、多くの人を元気づけてくれるはずです。
こいのぼりの掲揚は、5月31日まで。